つくる / 支援
まだ直せる。
長く使うには、直す人が要ります。その人が辞めてしまえば、手元のものはただ古くなるだけです。ここでは、直す技術と道具を残すために、読者からお金を集めます。一般にクラウドファンディングと呼ばれているしくみです。
偏愛の取材で、同じことを何度も聞きました。「これ、直せる人がもういない」。
三十一年の茶碗を焼いた窯は続いています。二十四年のまな板を削る材木店も残っています。けれど、椅子の座面を張り替えているのは、この地域でひとりだけでした。取材の日、その人は「あと何年やれるか」という話を、道具の手入れをしながらしていました。
買うことでは残せないものがあります。だから、買うのとは別の窓口をつくりました。
PROJECT 01
座面を張り替える人を、もう一人。
記事「座面だけ二度替えた椅子」で取材した工房です。張り替えができるのは店主ひとり。いま順番待ちは二年です。弟子をひとり育てる二年分の費用を集めます。
いま起きていること
工房は一九六八年から続いています。店主が引き継いだのが三代目で、いまは店主ひとりです。張り替えの依頼は年に約二百脚。受けきれずに断っているのが年に約六十脚あります。順番待ちは二年で、その二年のあいだに椅子を捨ててしまう人がいます。
弟子をとらなかった理由を聞くと、「教えている間の給料が出せない」と言われました。張り替えは一脚で工賃八千円から二万円ほどです。修行中の二年は、その分の売上が立ちません。
集めたお金の使いみち
使いみちは先に全部書きます。集めた額から手数料と送料を引いた残りを、工房に渡します。余った場合は返金します。足りなかった場合は実行しません。
修行中の給与 二年分2,880,000円
道具一式(張り台・打ち具・裁ち鋏・作業台)360,000円
練習用の材料(生地・ウレタン・ヘリ)240,000円
返礼品の送料・決済手数料120,000円
合計3,600,000円
- いま支援している人
- 68人
- 成立に必要な人数
- 400人
- 締切
- 2026年11月30日
達成率のグラフと、締切までの残り日数は出しません。急いで決めるものではないためです。人数と締切日だけを書いています。数字は毎週月曜に書き替えます。
PLANS
三つのうち、ひとつを選んでください
金額の大小ではなく、関わり方の違いです。いちばん下でも、二年間の報告は同じものが届きます。
支援について
- 募集期間
- 2026年9月1日 〜 11月30日
- 成立の条件
- 支援が400人に届いた場合のみ実行します
- 届かなかった場合
- 実行しません。いただいた額は全額お返しします。手数料もいただきません
- 支払い
- 成立が決まってからのご請求です。申し込みの時点では発生しません
- 返礼の時期
- 報告は2026年12月から。張り替えは2028年秋以降です
- 途中の報告
- 成立後は年2回、実行しなかった場合もその理由を書きます
- 集めたお金
- 上に書いた内訳以外には使いません。余った場合は返金します
- これは投資ではありません
- 金銭的な見返りはありません。返礼品と報告だけをお返しします
- 取り消し
- 締切日までは、理由を問わず取り消せます
達成率のカウントや、締切までの残り時間は出しません。あと何人で成立するかも、こちらからは煽りません。決められないうちは、決めなくていいものだと思っています。
※プロトタイプのため、申し込みは動作しません。工房・人数・金額・期間はすべて仮のものです。
NEXT
次に相談している二つ
第1弾が終わってから、順に出します。同時には走らせません。
廃棄が決まった琺瑯の型を、買い取る
状況 一九七二年から使われている型です。工場の廃業にあわせて処分される予定でした。買い取り額と保管先を相談しています。
まな板の削り直しを、送らずに受けられるようにする
状況 いまは新潟に送るしかありません。削り台を積んだ車を一台つくり、月に一度、都市部で受け付ける案です。台数と巡回先を検討しています。
「読者と、つくる」との違い
- 読者と、つくる
- 読者アンケートで多かったものを、注文をいただいた分だけ作ります。お金は商品の代金です。手元にはそのものが届きます
- まだ直せる。
- 直す人と道具を残すためにお金を集めます。お金は技術と設備の維持費です。手元には直してもらう権利と報告が届きます
- 共通していること
- 数が集まらなければ実行しない。在庫は持たない。残り日数と達成率は出さない