カルチャー

46年前の雑誌と、いまの雑誌。変わったのはどちらか。

ある月刊誌の1978年6月号と2024年5月号を並べて読んだ。広告の割合はほとんど同じで、特集の組み立ても変わっていない。四十六年で変わったのは、紙の厚さと読者の手紙の欄だった。

木の机に並べられた、1978年の古い雑誌の束と2024年の同じ雑誌
1978年6月号と2024年5月号。判型はほぼ同じで、紙の厚さが違う。

二冊を並べて読んだ

ある月刊誌の1978年6月号と、2024年5月号を並べた。同じ誌名で、同じ判型に近い。あいだに四十六年ある。

先に数えたのは広告の数だった。1978年号は全168ページ中、広告が41ページ。2024年号は全132ページ中、38ページ。割合はほとんど変わらない。

特集の組み立ては、変わっていない

1978年号の特集は「古いもの」を集めた企画で、自転車、時計、鞄などが並ぶ。2024年号の特集は部屋と服。扱う対象は違うが、構成は同じだった。

どちらも、冒頭に一枚の大きな写真、次に本人の言葉、最後に編集部の短い文章が入る。見出しの位置も、ほぼ同じところにある。

古書店の店主に、当時と今の雑誌の違いを聞いた。

「作り方はほとんど変わってないですよ。変わったのは、読む人が何冊持っているかです」

変わったのは紙のほう

手に持つと、はっきり違うのは重さだった。1978年号は紙が厚く、めくると硬い音がする。2024年号は軽い。ページ数の差より、紙の厚みの差のほうが大きい。

1978年号の巻末には読者からの手紙が七通載っていた。2024年号にその欄はない。かわりに、誌面のあちこちに二次元コードが刷ってある。

比べた号
1978年6月号/2024年5月号
ページ数
168ページ/132ページ
広告の割合
24.4%/28.8%
定価
270円/930円

四十六年で変わったのは、紙の厚さと、読者の手紙が載る欄がなくなったことだった。

特集の組み立て方は、ページの構成まで含めてほとんど同じだ。変わっていないほうを、たぶん誰も数えていない。

書き手

石黒

編集長。ミハラシの創刊を担当している。

石黒自身の偏愛:26年使っている革の名刺入れ

べつの見方

同じものを、時間を置いて読み直している人の話。

偏愛 同じ文庫本を3冊持っている人の話

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